書評

【書評】嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

鈴木 忠平 著「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」を読んだレビューを書いてみます。

420ページもある本ですが、1週間ぐらいで一気に読める、面白く、読み易く落合博満を好きになる本でした。

川崎、森野、岡本(山井)、和田、荒木の章が特に良かった。

知っている人物で、ある程度知識がある話題だったので、その裏側が知れて良かったです。

【書評】嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

川崎の章。

ヤクルトのエースから、FAで中日へ、そして、ケガ。

その川崎が、落合監督就任初年度に開幕投手に抜擢された裏側を知れる章。

冒頭から川崎の心情が書かれていたので、一気に引き込まれました。これは読む価値があるなと。

川崎を開幕投手にした理由も。

 

森野の章。

中日のレジェンド立浪からレギュラーを奪うまでにあった出来事が書かれた章。

落合から見える風景が知れて、森野の成長がおもしろい。

ファンなら知っている話かもしれませんが、落合のノックは、普通にキャッチできる所に打つと言うのは初めて知りました。

岡本(山井)の章。

日本シリーズ。完全試合目前の山井を岩瀬に変えた理由が書かれています。

この本を読んだ後に、10年前に落合と森がインタビューを受けているyotubeを見たがちょっと違っていたような気がします。

和田の章。

和田が中日に来てから、落合とバッティングを一から作り直した件も初めて知りました。

30代後半からも活躍できたのは、単純に遅咲きであったのではなく、ベテランになってからバッティングを作り直した努力があったからですね。

 

荒木の章。

荒木が活躍できた理由、アライバのショート、セカンド入れ替えの理由が分かります。

 

全体を通して、野球好きならば楽しめる1冊となっています。

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